クタイシ
クタイシ
イメレティ地方の首都であるクタイシは、トビリシに次ぐジョージア第二の都市です。リオニ川の深くて狭い谷が平野に変わる場所に、町の最初の居住地が現れました。クタイシは世界最古の都市のひとつです。古代ギリシャの神話と歴史的情報から、それを「クレタ文明の時代」(紀元前17~15世紀)に帰します。古代から封建時代に至るまで、クタイシは西ジョージア最初の都市(コルヘティ、エグリス、ラゼティ)として地位を維持していました。6世紀には、エグリシの首都としてペルシャとビザンチンの戦争の場でした。しかし、キリスト教のビザンチンの助けを借りて、ジョージア人は町を取り戻しました。8世紀、クタイシはエグリス-アブハジア統一王国の首都でした。10世紀になり都市としての機能が充実し、978年にはクタシでジョージア王国が確立され、バグラト3世は王として戴冠され、ジョージア王国のシンボルとして、壮大な「バグラティ大聖堂」を建てました。クタイシは124年間、ジョージア王国の首都でした。ダヴィト4世(建設王)の治世時代には、街の近郊にユニークな建築物「ゲラティ修道院」が建てられ、高等教育を学べるアカデミーが設立されました。その後、都市の地位喪失にもかかわらず、クタイシはジョージアの歴史の中で常に文化、教育、観光の中心地としてあり続けています。
この街の観光は、11世紀初めにジョージア王バグラト3世によって建てられたバグラティ大聖堂です。バグラティ大聖堂と街の東に数km離れたゲラティ修道院は、ユネスコの世界遺産に登録されています。ジョージアで有名な修道院の1つモツァメタ修道院もあります。教会以外でも、クタイシには多くの興味深い場所があります。サタプリア自然保護区では、サタプリア鍾乳洞があり、恐竜の足跡の化石なども観察することができます。また、ジョージ君主の要塞であったゲグティ要塞とジョージア王の宮殿であったオクロス チャルダヒがあります。