エチミアジン

アルメニアは、キリスト教を国教とした、世界で最初のキリスト教国です。それ以来、エミミジンは文化、精神、文明の中心となっています。伝説によると、アルメニア人の最初のカトリック教徒である聖グレゴリーは、イエス・キリストが天から降りてきて、教会を建てるべき土地を金のハンマーで叩く、という預言的なビジョンを受けました。この聖グレゴリーの預言から、ティリダテス3世は301年に、アルメニア語で「神の唯一の御子が降りた土地」を意味するエチミアジン大聖堂を創設しました。それは世界史上最古の教会の1つです。その後、1945年に町は教会から名前を取り、エチミアジンに改名されました。

何世紀にもわたり、教会の周りには、より新しい多くの宗教的な施設が建てられていきました。618年に聖フリプシメ教会、630年に聖ガヤネ教会、1634年には聖ショガカット教会が建てられました。

いくつかの伝説によれば、アルメニアの最初のキリスト教徒の一人であった修道女たちは唯一神への信仰を説き広げていました。あるとき、異教徒であったティリダテス3世が、たぐいまれな美しさで有名であった修道女の一人、フリプシメを欲しましたが、彼女は王を拒絶しました。すると暴君は激怒して、彼女と修道女たちを岩で打ち殺すように命じましたが、フリプシメは殉教することを選びました。ほどなくして王は病気になりましたが、聖グレゴリーが王に同情し、彼の病を治しました。この奇跡の後、ティリダテス3世は悔い改め、キリスト教を信仰するようになり、エチミアジン大聖堂を建て、人々にキリスト教に改宗する許可を与えました。

今日、エチミアジンは内部に最高総主教の住居を持つ、アルメニア正教会の総本山です。1992年、市は正式に古代の町の名「ヴァガルシャパトゥ」に変更されましたが、多くの人は以前の名「エチミアジン」を使用しています。

2000年にはエチミアジン大聖堂はユネスコ世界文化遺産に登録されました。

エチミアジン大聖堂の宝物庫では、ローマ兵士がキリストのわき腹を突き刺した聖槍「ロンギヌスの槍」や旧約聖書「ノアの箱舟」の木片など、特別な意味を持つ遺物を見ることができます。

アルメニアを訪問するならば、エチミアジンを訪れないわけにはいきません。古代からの国が持つ真の精神は、エレバンの西20kmにある小さな町にあります。

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