スヴァネティ 地方

スヴァネティ また は スヴァネティア は、ジョージア の 北 西 部 で、歴 史 的 な 地 域 です。こ の 地 域 には、ジョージア 国 内 で文 化 的、言 語 的 少 数 派 の スヴァン 人 が住んでいます。中 央 コーカサス 山 脈 の 南 斜 面 に位 置し、3,000 〜 5,000 ｍ 級 の 山々 に 囲 まれ、ヨーロッパ で 最 も高 い 場所 に ある居 住 地 域 があります。

そ の 孤立した地理的条件から、 スヴァネティ は独 自 文化 を 育 み 歴 史 的 に 重 要 な 地 位 を占 め てきました。 スヴァネティ は 最 も 古 い ジョージア 文 化 を 今 な お 色 濃 く残 し てい ま す。 ジョージア 各 地 で 侵 略 戦 争 が 起 こ っ た 際 は、スヴァネティの 教 会や 塔 が、イコン、写 本 等 の 貴重なアイテムを隠すために使われました。スヴァネティの人々は厳格に、この役目を遂行しました。イコン泥棒は、この地域から追放された。生活スタイルを頑固に守ることで、スヴァン人は最古の文化を維持してきました。ストラボン（古代ローマ時 代 の ギリシヤ系の 地理 学 者・歴史家・哲学者）によると、スヴァン人は勇敢な、獰猛な戦士でした。また、ストラボンが言及しているように、スヴァン人 は羊皮によって金 を 得てきました。この ことから、イアソンとアル ゴー探 検 隊 が 金 の 羊 毛 を 求 め てコルキスまで 遠 征 したというギリシヤ 神 話 が 生 ま れ た の かもしれ ません。6 世 紀 になりスヴァネティにキリスト 教 が 広がり 始 めました。スヴァン人は 自 身 の 言語、地 域 社 会 の 法 律、多形 の 音 楽 と、騎 士として の 規 律 を 持 っ てい ます。

スヴァネティ地方 の 村々では、数 百 にも及 ぶ 印 象 的 な 石 の 塔 が 見 ら れます。そ の ほとんどが ９ 〜 １３ 世 紀 に 建 てら れています。これら の 塔 は、失 わ れた文 明 の 象 徴では ありま せん。これは 何 世 紀にもわたる、文 化 の 伝 承 例 です。上スヴァネティの村はコーカサス の 中で 最 も孤 立 した 地 域 に あ り ます。「スヴァネティは生 きた 民 族 博 物 館 の ようだ」とも 言わ れています。

スヴァネティ地方は、2つの区域に分かれています：

• 上スヴァネティ、イングリ川上流域：主要な町メスティア
• 下スヴァネティ、ツヘニスツカリ川上 流 域：主要な町レンテヒ
• 1996 年にウシュグリ村は、ユネスコ の 世 界文化遺 産 のリストに登 録されました。